北海道にもともといなかった馬は、明治の時代に本州から入れられ開拓のために働いた
その後、主に交通、運搬、農作業などにも利用され美幌町でも産業発展の基礎を築いた
働き方によって軍馬、農耕馬、馬車馬と三種類あり軍馬はさらに人(軍人)を乗せる乗馬と荷物を運ぶ駄馬がいた
農耕馬は貴重な労働力として開拓と農作業に従事し
美幌町内では大正4年に1,453戸を数える農家1軒につき最低でも2頭以上の馬を所有していたとされ
少なく見積もっても3,000頭以上の農耕馬がいた勘定になる
そんな馬達は秋祭りの余興として開催された草競馬の場でも活躍し
1909(明42)年:町内で最初につくられた競走場(現在の網走郡美幌町東1条南2〜3丁目)
1周400m位のそのコースでスピードを争ったとされている
1922(大11)年:網走郡美幌町青山南に移転され、コースも1周1,000m位に拡張され競馬のほかに馬市や品評会も催された
しかし、敗戦により軍馬の需要がなくなり、また、トラクターなどの農耕機械が普及し
1949(昭24)年:馬たちも減り続け、競走場もいつしか姿を消した
北海道網走郡美幌町
|